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  →ハッピーエンド (1999)

posted Aug 29, 2011
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「ハッピーエンド」は人妻の浮気に関する映画です。でも、安心してください。「不倫の非道徳性」なんかについて話そうと、この映画を選んだわけではありませんから。不倫という問題について書くつもりでしたら、むしろダイアン․レーンやリチャード․ギアーが出演する「運命の女(Unfaithful)」を選んだことでしょう。「ハッピーエンド」(1999)と「運命の女」(2002)は、ほとんど同じ内容を扱っていますが、不倫という話しづらい内容なら、どこか遠い国の物語の方がなんとなく話しやすいからです。

さて、「ハッピーエンド」の内容ですが、崔岷植(チェ・ミンシク)演じるミンギは失業者で、妻に頼りながら日々を暮しています。全度妍(チョン・ドヨン)が演じているボラはミンギの妻で、子供向けの英語塾を運営しています。ボラは、朱鎭模(ジュ・ジンモ)演じる昔の恋人のイルボムと度々密会を重ねます。彼女は、自分の赤ん坊と主人を大事にしているように見える一方、イルボムと共に過ごす時は熱情に身を任せ快楽を追い求めています。家庭での幸福感も、不倫での快楽も棄てられない彼女は、おっかない情事を続けます。結局、主人は彼女とイルボムの浮気に気付いてしまいます。この映画の最後は悲劇で終ります。この映画を見て私が感じたことは、愛というものの複雑さとか、今の家庭の意味などとは全く関係のないことでした。

私は単に、チョン・ドヨンという女優の演技に魅せられてしまったのです。率直に言えば、数年前までは、私は彼女が女優として際立って美貌であるとは言えず、ただ鼻声が可愛いという印象だけをもっていました。しかし、その後彼女は演技の幅をますます広げて来た結果、2007年のカンヌ映画祭ではなんと主演女優賞を獲得してしまいました。彼女に主演賞をとらせた作品は、李滄東(イ・チャンドン)監督の「密陽(ミルヤン)」という映画てした。少々逆説的な表現かもしれませんが、チョン・ドヨンはこの映画で「見せてくれたこと」よりは「見せてくれなかったこと」で受賞したのではないかと思われます。何故ならば、チョン・ドヨンが演じた「密陽」の主人公シンエは、ただ映画の中で外界との繋がりを拒否するだけではなく、カメラにもよく後ろ向きに寝返りを打っているだけの後姿で登場し、観客との繋がりをも拒んでいるように見えるからです。

しかし、チョン・ドヨンが「ハッピーエンド」で見せた演技というのは、全く違ってました。彼女は女性の二つの顔を凄まじいほどの立体感で描き出します。すべての女性が自らのそのような両面性を十分理解しているかどうか分かりませんが、女性は相手によって変りやすく、自分が「オンナ」になりたい時には激変できます。普通の日常での仲間としての彼女、後輩としての彼女、甚だしくは人妻としての彼女は、相手によって「オンナ」になりたい時は完全に変身してしまいます。目つきや声のトーン、手の細かぱ作や歩き方、笑顔の感じなどが違います。どう違うかを詳しく説明しろというのなら... そうですね。「ハッピーエンド」のチョン・ドヨンを見ることをお勧めするしかありません。

おかしいことに、ほとんどの男性は女性の前で、いつも「オトコ」として見られたがるということです。それで、ついうっかり、必要以上にでれつぃたり、空気を読めなくて失敗したりします。男性の異性に対する回路は非常に単純なので、たびたび女性の何気ない微笑みや親切さを、「私をオンナとしてみて」という信号にとってしまいます。そのため、女性たちは「男の人って少しでも親切にしてあげると、自分のことが好きなんだなと勘違いする人だ」とぼやきます。これはおかしな事ではないでしょう。男性の遺伝子を伝える「精子」というのは、本来、「運に任せて突進する」性質を持っているのはご存じでしょう。もしも「ふられて恥をかくより死ぬほうがまし」と思う男性だけが世の中にいるのであれば、人類の進化の過程は今とは大きく違った繁殖の戦略を設けなければならなかったでしょうね。

女性の皆さんはプロの女優さんです。以前、ある知り合いの女性の後輩からこんな話を聞いたことがあります。「私が好意をもっている男性に私のことを好きにさせることなんて簡単だわ! その男に関心をもってないふりをしながら、たびたび偶然を装って笑顔で挨拶すれば、それだけで、彼は直ちに私に関心を持つようになるわ!」と。まさか! 男性というのはこれほどまでに単純で愚かな者であるのでしょうか? 抗議したかったのですが、チョン・ドヨンの演技を思い浮かべると、反論する自信がなくなります。しまりのない姿のおばさんであるが、いつの間にか可愛いくて色気のある女に変身しているのを見れば、理解していただけるでしょう。私が女性を怖がる理由を。


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